今回ご紹介する稲畑産業は、150年以上の歴史を持つ老舗の専門商社です。時代の変化に合わせて事業の幅を広げながらも、堅実な経営を続けており、安定性と成長性の両立が魅力です。社会インフラや生活に欠かせない製品を幅広く取り扱い、着実に存在感を高めています。
【稲畑産業のイチ推しポイント】
- 財務体質が安定しており、長期的に安心感がある
- 安定配当と増配を重ねる株主重視の姿勢
- 幅広い分野に展開し、景気変動に強い構造
- 堅実な経営で着実に成長を続ける老舗商社
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稲畑産業の業績・財務
事業内容
稲畑産業は、化学を中心に「情報電子・化学品・合成樹脂・生活産業」の4つの事業を世界で展開する商社です。電子材料やプラスチックなどの産業素材を扱う一方で、食品や日用品など身近な分野にも幅広く関わっています。
近年はEVや環境関連素材など成長分野にも注力しており、長い歴史と多様な事業構成を活かして、景気の波に左右されにくい安定した収益を確保しています。
財務指標
- 今期売上予測:8,700億円(前年比 +3.8%) ☁️
- 今期営業利益予測:255億円(前年比 −1.3%) 🌧️
- 営業利益率:2.9% 🌧️
- ROE:9.7% 🌤️
- 自己資本比率:47.1% 🌤️
- 有利子負債比率:36.9% ☀️
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

稲畑産業は、財務の安定感がしっかりしていますね。借入も抑えめで、手元資金にもゆとりがあり、安心して成長投資に取り組める体制です。派手さはないけれど、長く信頼できるタイプの企業といえそうです。
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稲畑産業の指標分析
各指標は2025年10月21日終値ベースです。
株価指標
- PER(予想):9.6倍 ☀️
- PBR(実績):0.90倍 ☀️
- MIX係数:8.64 ☀️
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株主還元
- 配当利回り(予想):3.69% 🌤️
- 配当性向(実績):34.4% ☀️
- 増配回数:過去10年間で9回 ☀️
- 5年平均増配率:15.7% ☀️
- 連続増配年数:8年 ☀️
- 連続非減配年数:14年 ☀️
-
株主優待:QUOカード(9月末基準、保有株数と継続保有期間に応じて贈呈)
稲畑産業は、累進配当を基本方針としており、「前年度実績を下限」に減配を行わず継続的な増配を目指しています。また、配当と自社株買いを合わせた総還元性向の目安をおおむね50%とし、株主還元を経営の重要課題の一つに位置付けています。
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

株価の水準を見ると、まだ割安な印象がありますね。堅実に利益を積み上げながら、株主への還元も着実に続けている点が魅力です。増配をコツコツ続けていて、長く持っていたくなる安心感のある銘柄です😊
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稲畑産業の評価
魅力の観点
【業績】 4事業の柱で安定した収益構造
【成長】 EVや環境分野で拡大が期待
【財務】 借入が少なく安定経営を維持
【配当】 累進配当方針で安心感あり
【割安】 株価に割安感が残る水準
リスクの観点
【市況】 化学品や為替の変動に影響
【業績】 電子部材の需要変化に左右
【原料】 原材料高でコスト増の懸念
【利益】 利益率が低く変動しやすい
まとめ
稲畑産業は、長い歴史に裏打ちされた信頼感と、堅実な財務基盤が魅力の商社です。多角的な事業展開で景気変動の影響を抑えながら、安定した収益を確保しています。累進配当方針のもと、株主への還元姿勢も一貫しており、長期的に安心して保有できる銘柄といえます。
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