「高配当株を始めたいけど、どれを買えばいいのか分からない」 そんな方に向けて、今月からすぐに実践できる高配当株ポートフォリオの事例をご紹介します。
今回のプランは、100万円の元手を使って10銘柄に分散投資。 すべて配当利回り4%以上の銘柄を厳選し、セクター分散も意識した堅実な構成です。
注目ポイント
- 10銘柄にセクター分散投資(1銘柄10万円前後)
- 全銘柄が配当利回り4%以上
- 株価が高い場合は単元未満株を活用
これから高配当株を始めたい方の「最初の一歩」として、ぜひ参考にしてみてください。
単元未満株とは、通常100株単位でしか買えない株を1株から購入できる仕組みのことです。少額から投資できるため、分散投資にも役立ちます。
単元未満株については、こちらの記事でも紹介しています。

100万円で作る高配当ポートフォリオ(2025年10月版)
コード | 銘柄 | 配当 利回り |
PER (倍) |
PBR (倍) |
株数 | 購入額 (円) |
年間配当金 (円) |
セクター |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2914 | 日本たばこ産業 | 4.22% | 17.72 | 2.16 | 20株 | 98,580円 | 4,160円 | たばこ |
2296 | 伊藤ハム米久HD | 5.75% | 17.47 | 1.11 | 18株 | 100,260円 | 5,760円 | 食肉加工 |
7762 | シチズン時計 | 4.52% | 12.67 | 0.99 | 96株 | 99,744円 | 4,512円 | 時計 |
1939 | 四電工 | 4.92% | 12.51 | 0.96 | 76株 | 100,396円 | 4,920円 | 電気設備工事 |
5869 | 早稲田アカデミー | 4.98% | 12.40 | 1.80 | 80株 | 99,600円 | 4,960円 | 学習塾・教育 |
7267 | 本田技研工業 | 4.59% | 12.24 | 0.54 | 66株 | 100,236円 | 4,554円 | 自動車 |
4528 | 小野薬品工業 | 4.71% | 11.90 | 1.02 | 59株 | 100,123円 | 4,720円 | 医薬品 |
3861 | 王子HD | 4.55% | 11.26 | 0.68 | 126株 | 100,674円 | 4,550円 | 紙・パルプ |
7148 | FPG | 5.68% | 9.37 | 3.47 | 44株 | 99,956円 | 5,648円 | 金融コンサル |
4208 | UBE | 4.90% | 8.56 | 0.55 | 45株 | 101,070円 | 4,950円 | 化学 |
※本記事の株価・指標データは2025年10月3日終値ベースのものです。
ポートフォリオの年間配当予測と利回り
- 総投資額:1,000,589円
- 年間予想配当金:48,740円
- 全体の予想利回り:約4.87%
これは銀行の普通預金金利(年0.002%程度)と比べると、2,000倍以上の利回りです。(年0.002%程度)と比べると2,000倍以上の利回りです。
今後の増配も充分に期待でき、また、株価が割安水準であるため長期では大きな下落がおこり にくい銘柄ばかりです。さらに、配当金を再投資していけば複利効果で収益はさらに拡大していきます。(配当金は自分へのご褒美として遣ってもいいと思います)
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ポートフォリオ設計のポイント
1. セクター分散で安定性を確保
業種を偏らせず、内需・外需やシクリカル・ディフェンシブのバランスを意識して10業種に分散。ある業種が低迷してもポートフォリオ全体でカバーしやすく、安定した配当が狙えます。
2. 割安株を中心に選定
高配当という理由だけで選ぶのは危険です。業績が不安定な銘柄は減配リスクも高いため、PERやPBRが低めで割安感のある銘柄を中心に組み入れています。同業他社との比較で相対的にお得かどうかを見極めることも重視しました。
3. 単元未満株を柔軟に活用
株価が高い銘柄は1単元(100株)だと数十万円必要になりますが、単元未満株を利用すれば1株から投資可能です。これにより高株価の銘柄も組み込みやすくなり、限られた資金でも分散投資を実現できます。
100万円投資後の運用ルール
1. 買った後、株価が下がっても売らない
短期的な値動きに動揺して売却すると、本来得られるはずの配当や将来の値上がり益を逃してしまいます。下落局面でも慌てず、長期保有を前提に配当を受け取り続ける姿勢が重要です。
2. 株価が上がっても売らない
高配当株投資の目的は配当収入を得ることにあります。株価が上昇して含み益が出ても、安易に売却せず保有を続けることが大切です。株価の上昇は企業業績の堅調さを示す場合が多く、将来的な増配への期待も高まります。
3. 減配・無配が出たら必ず点検する
減配や無配が発表された場合、業績悪化や経営方針の変化が背景にあることが多いです。必ず決算やIR資料を確認し、保有を続けるかどうかを冷静に判断することが大切です。
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投資を始める方へのアドバイス
最初から完璧なポートフォリオを作る必要はありません。分散と安定利回りを意識するだけで、十分リスクを抑えられます。
今回は、「投資資金100万円が前提」のため10銘柄への分散になりましたが、投資資金が徐々に増えていくごとに、さらに銘柄やセクターを分散していくことをおすすめします。最終的には100~200銘柄に分散するイメージです
また、セクターの割合を常に均等に保つ必要はありません。それよりも、割安な優良株が出たタイミングを逃さず買うことが大事。 その中でなるべく同じ業種に偏り過ぎないポートフォリオを意識していくとよいと思います。
まとめ
今回ご紹介したポートフォリオは、高配当株投資を始めたい方にとって、現実的で再現性の高いモデルケースです。 いきなり1銘柄に100万円を投資するのはリスクが大きくなりがちです。 まずは少額ずつ複数銘柄に分散し、少しずつポートフォリオを育てていきましょう。
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