はじめに
黒田グループ(287A)は、製造と商社を兼ね備えたハイブリッド型企業です。2024年12月20日に再上場したばかりであり、今後の成長戦略や株主還元方針が市場から強く注目されています。さらに、配当利回りの高さと、累進配当を基本とした株主還元姿勢が注目される銘柄です。
黒田グループのイチ推しポイント
- 高配当利回り:予想配当利回り6.74%と高水準
- 割安感:PER9.6倍、PBR1.08倍とバリュー株の魅力
- 株主還元方針:累進配当を基本方針として還元に積極的
黒田グループの事業内容と特徴
黒田グループは「製造1:商社2」のバランス型モデルを軸とし、ハイブリッドの強みを打ち出す成長銘柄です。製造では、世界トップシェアの「フレキソ印刷版」やアース棒を手がけ、高技術のレーザー加工・電設資材も展開しています。商社事業は日本・アジアを中心に電子部品・電気材料を販売し、グローバルネットワークと技術営業による差別化が強みです。事業多角化による収益安定が進行中です。
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黒田グループの業績動向
2026年3月期第1四半期では、売上は約290億円(前年同期比▲2.7%)、営業利益は8億円(▲49.9%)と大幅減益に。構造転換コストや中国商社部門の低調が影響しました。一方、製造部門ではHDD部品およびアルミダイカスト製品が堅調で、中期成長のポテンシャルを示しています。最終利益は1億円(▲89.4%)と厳しい結果ですが、通期予想は据え置きで売上1,210億円・営業利益67億円を見込んでいます。
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 今期売上予測:1,210億円(前年比▲0.3%)
- 今期営業利益予測:67億円(前年比 +13.0%)
- ROE:10.79%
- 営業利益率:5.5%
- 自己資本比率:40.1%
- 有利子負債比率:75.8%

再上場をしたばかりでの減益進捗は痛いですね。通期計画を下方修正せずに据え置いているので、今後の巻き返しに期待したいところです!
黒田グループの株価情報(2025年9月5日時点)
【黒田グループ(287A)週足株価チャート】
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株価は905円前後で推移しており、直近は年初来高値1,151円(2月21日)から調整し、安値733円(4月7日)を経て持ち直しの動きを見せています。足元ではややもみ合いながらも底値圏での推移が続いており、高配当利回りが下支え要因となっています。中長期では事業回復の進展とともに、株価上昇の余地が意識されます。
- 時価総額:404億円
- PER(予想):9.6倍
- PBR(実績):1.08倍
- MIX係数:10.37(9.6×1.08)

今の業績でも株価が底堅いのはある意味では心強い。PERは割安圏内にありますし、この後紹介する配当利回りや累進配当も株価を下支えしてくれています。長期的には上目線で期待できる銘柄ですね!
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黒田グループの株主還元と配当
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 配当利回り(予想):6.74%
- 配当性向:65.1%
- 連続増配年数:―
- 連続非減配年数:―

6%台後半の配当利回りで「累進配当」を掲げているのは、投資家にとってかなり心強い!低調な業績進捗の中でも、たった1円でも配当を増配する株主還元姿勢は好感が持てます。
黒田グループの魅力の観点
- 【割安】 PER9.6倍、PBR1.08倍で評価割安圏
- 【配当】 利回り6.74%、累進配当方針で安定還元
- 【財務】 自己資本比率40.1%で健全性を確保
- 【収益】 HDD部品とアルミダイカストが成長牽引
- 【回復】 通期予想を据え置いた自信に注目

現在の高い配当利回り水準に「累進配当」が加わるのは、将来のインカムゲインが楽しみな銘柄です!株価は底堅く推移しており、収益改善が進めばキャピタルゲインも期待できます!
黒田グループのリスクの観点
- 【商社依存】 商社部門の利益率低下傾向が見られ、収益圧迫要因となる可能性
- 【構造転換費用】 変革期のコスト負担が利益を圧迫
- 【短期減益】 1Qの大幅減益を取り戻せるかが焦点

現在の収益は大きな懸念点であることは間違いありません。裏を返せば、収益構造が改善されることで「伸びしろ」にもなります。今後の業績推移に要注目です!
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まとめ
黒田グループ(287A)は、高配当利回りと割安感に加え、製造と商社の二本柱による安定収益を持つ銘柄です。短期的には減益が目立ちますが、中長期では構造転換による収益改善が見込まれます。累進配当方針もあり、インカム重視の長期投資家にとって検討に値する一社です。
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