はじめに
本日は、住宅資材や建材分野で着実に存在感を高めている 三洋工業(5958) を取り上げます。強固な財務基盤と大幅増配の姿勢が魅力で、安定的なインカムゲインを得たい方にとって注目すべき銘柄です!
三洋工業(5958)のイチ推しポイント
- 【安定基盤】 建材分野で国内トップクラスのシェア
- 【株主還元】 配当予想210円で前年の倍増
- 【割安】 PER・PBRともに低水準で投資魅力が高い
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事業内容と特徴
三洋工業は、軽量鉄骨を用いた天井・壁の下地材で国内トップクラスのシェアを誇る建材メーカーです。
商業施設やオフィスビル向けの耐震天井、集合住宅向けの遮音二重床など、公共性の高い分野で安定需要を確保しています。新築需要だけでなく、老朽化に伴う建物メンテナンスや改修工事でも定期的な需要が発生するため、収益は安定的です。さらにアルミ建材や床システムなど幅広い商品群を展開し、景気変動の影響を和らげる事業基盤を築いています。

社会インフラを支える存在は不況にも強いもの。長期ポートフォリオに組み込み、安心収入源として活用したいですね!
業績動向
2026年3月期第1四半期は、売上高58.1億円(前年比7.7%減)、営業利益0.98億円(同66.9%減)と減益決算となりました。
住宅着工の減少が響いた一方で、マンション向け遮音床材やルーバー製品は堅調でした。
通期では売上高3,200億円(前年比8.4%増)、営業利益20億円(同3.0%減)の計画で、下期にかけて効率化と需要回復による改善が期待されます。
【表:通期業績推移グラフ】
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
今期売上予測: 320億円(前年比 +8.4%)
今期営業利益予測: 20億円(前年比 -3.0%)
ROE: 7.72%
営業利益率: 7.0%
自己資本比率: 70.1%

短期の数字に惑わされず、長期目線で買い増す好機。配当利回りを享受しつつ、次の成長を狙いたいところです!
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株価情報(2025年9月2日時点)
株価は直近で高値圏から一服し、調整を挟みつつも底堅い動きを見せています。足元では配当利回りの高さが意識され、下値を支える要因となっています。中長期的には、需要回復や事業基盤の強化に伴い、株価の上昇余地が期待される局面です。
【週足株価チャート】
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
時価総額: 146億円
PER(予): 8.9倍
PBR(実): 0.60倍
MIX係数: 5.34

直近で急伸し高値圏にありますが、配当利回りの高さやPER・PBRの割安感から下値を支える安心感があります。押し目があれば長期保有の好機です!
株主還元と配当
三洋工業は、2026年3月期に年間配当210円(前年105円)を予定しており、大幅増配の姿勢を打ち出しています。前年から+105円となり、実質2倍の水準です。予想配当利回りは5%超と高水準であり、財務基盤の健全性を背景に、今後も安定的な株主還元が期待されます。
【グラフ:年間1株配当推移グラフ】
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
配当利回り(予): 5.12%
配当性向: 47.2% (※2025年実績は21.1%)
連続増配年数: 0年
連続非減配年数: 15年以上
※2019年3月期には特別配当20円が実施され、通常配当70円に加え年間配当は合計90円となりました。

増配率の大きさは将来へのメッセージ。高配当を確保したいなら、今のうちに拾っておく戦略が有効です!
魅力の観点
- 【配当】 大幅増配で利回り5%超の高水準
- 【財務】 自己資本比率72%の強固な基盤
- 【資産】 借入依存度が低く、長期保有の安心感
- 【割安】 PER・PBRともに低水準で投資魅力が高い
- 【事業】 耐震天井・遮音床など安定需要商品が強み
- 【安定収益】 社会インフラ関連需要で景気変動に強い
- 【株主還元】 倍増配当など株主重視が鮮明

魅力が多面的にそろった銘柄は、長期保有でじっくり成果を狙いたい存在。安定収入と成長余地を両取りできます。
リスクの観点
- 【需要】 住宅着工減少が続けば売上成長にブレーキ
- 【依存度】 建設市況や公共投資の影響を強く受けやすい
- 【流動性】 時価総額が小さく、株式の流動性リスクあり

景気敏感な面はあるものの、下支えする財務と高配当は心強い味方。押し目買いを狙う好機ともいえます!
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まとめ
三洋工業(5958)は、堅実な事業基盤と高配当利回り、そして割安水準が揃った注目株です。
短期的な減益を受けても財務の安定感と大幅増配が魅力で、長期投資の安心収入源として期待できる存在です。高配当株ポートフォリオの一角に三洋工業を加えてみてはいかがでしょうか。
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