ノエビアの注目ポイント
高級スキンケアやベースメイクを中心に、安定したブランド力を持つノエビア。国内の化粧品市場で一定のシェアを確保しつつ、安定配当を続けている点が注目されます。
【ノエビアのイチ推しポイント】
- 【高配当】 14期連続の増配実績
- 【収益性】 ROE15%前後と高水準
- 【安定財務】 自己資本比率の高さによる安心感
ノエビアの事業内容と特徴
ノエビアグループは、高付加価値の化粧品事業を主軸に、医薬・食品分野やアパレル、航空関連などの多角的事業を展開しています。
化粧品事業では、カウンセリング型高級基礎化粧品(ノエビアブランド)と、ドラッグストア向けプチプラシリーズ(なめらか本舗/エクセル/ノブ)を併せた幅広い品ぞろえが強みです。また、OEMによる化粧品製造など、グループ内での開発・生産基盤を活用した収益モデルも構築されています。
さらに、中長期経営の5つの方針(イノベーション・ブランド価値向上・組織の多様化・R&Dと供給チェーンの強化・変化対応力の推進)により、収益性と企業価値の持続的向上を目指しています。
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ノエビアの業績動向
【直近業績進捗】
直近の決算では、売上がやや減少した一方で、今期第4四半期の回復が期待されています。主力の化粧品分野は苦戦傾向ですが、安定的な利益体質とブランド戦略が下支えとなっています。
- 決算期:第3Q(2025年9月期)
- 売上高:472億円(前年比 –2.0%)
- 営業利益:80億円(前年比 –11.2%)
- 経常利益:84億円(前年比 –8.1%)
- 純利益:41億円(前年比 –8.2%)
- 営業利益進捗率:69.6%
【主要財務指標】
- 今期売上予測:640億円(前年比 +0.28%)
- 今期営業利益予測:115億円(前年比 +0.67%)
- 営業利益率:18.0%
- ROE:15.00%
- 自己資本比率:69.9%
- 有利子負債比率:1.5%

短期的には減収減益で足踏みしましたが、ノエビアは景気循環に左右されにくいブランド力が魅力。通期計画は増収増益予測のまま、高い収益性や好財務なのも安心材料ですね。
ノエビアの株価分析(2025年9月9日時点)
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
直近は2025年春を底に回復基調を強め、足元では4,500円台で落ち着きを見せています。高配当が下値を支える安心感があり、中長期では業績回復とともに株価上昇に期待したいところです。
- 時価総額:1,576億円
- PER(予):19.8倍
- PBR(実):3.17倍
- MIX係数:63.4

株価は底打ちからの回復過程にあり、配当が下値を支える安心感は大きいです。大化けは狙えなくても、着実に利回りを享受しつつ値上がり余地も拾える銘柄です!
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ノエビアの株主還元と配当
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 配当利回り(予):4.86%
- 配当性向:96.4%
- 連続増配年数:14年以上
- 連続非減配年数:14年以上
当社は、株主の皆さまへの利益還元を経営上の重要課題と考えております。
よって、中長期的な事業展開と経営体質の強化のための内部留保を確保しつつ、安定的な配当を継続することを基本方針としております。(ノエビアホールディングス IR情報より)

14年以上にわたる増配姿勢は、株主還元への強い意思を感じます。安定した配当をもらいながら、長期保有する銘柄として候補に入れておきたい!
ノエビアの魅力の観点
- 【配当】 14期連続増配を実現する還元姿勢
- 【収益】 ROE15%と高収益性を誇る
- 【安定】 高級スキンケア市場での地位確立
- 【財務】 自己資本比率70%近い健全な財務体質

高配当・高収益・健全財務の三拍子が揃う銘柄はそう多くはありません。ノエビアは安定したキャッシュフローで配当を続けつつ、ホルダーに安心感を与てくれる銘柄です!
ノエビアのリスクの観点
- 【市場】 高価格帯商品の消費低迷リスク
- 【業績】 直近決算では減収減益と一時的な停滞が見られる
- 【株価】 PBRはやや割高感あり上値は軽くない

ブランド力があっても市場環境により株価は重くなることもありますよね。だからこそ配当を軸に据えて長期で保有し、業績回復時に株価の追い風を活かす戦略が有効です!
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まとめ
ノエビア(4928)は、高級スキンケアを軸とした強固なブランド力と安定配当が魅力の銘柄です。足元では一時的な業績減速やPBRの割高感といったリスク要因もありますが、健全な財務基盤と14年以上続く増配姿勢が安心材料。安定収益と株主還元を両立できる数少ない企業であり、腰を据えた長期投資に適した一枚といえるでしょう。
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