はじめに
こんにちわ!まめたろうです。
今日のイチ推し銘柄は「日本ゼオン(4205)」です。
タイヤ向けの合成ゴムでは世界的な存在感を持ちつつ、その技術を応用して半導体材料やライフサイエンス(医療・バイオ分野)などの成長分野にもチャレンジしている総合化学メーカーなんです。
事業内容と特徴
日本ゼオンは、自動車用タイヤに欠かせない合成ゴムを主力とし、特殊ゴムでは世界トップクラスのシェアを持ちます。加えて、液晶ディスプレイや半導体製造に必要な化学材料を提供し、電子産業の発展を支えています。さらに、ライフサイエンス分野では医療用材料の研究開発にも注力。複数の事業ポートフォリオを持つことが強みです。
タイヤから半導体、医療まで支える“万能選手”です。安定事業と成長事業の両立が魅力ですね!
業績動向
直近の2026年3月期第1四半期(2025年4月~6月)は、自動車向けや電子材料の需要が堅調に推移したことで、営業利益が前年同期比で大きく伸びました。一方で売上高は前期比で若干の減収となり、経常利益や純利益も為替の影響などからやや減少。ただ、全体としては収益の改善傾向が鮮明で、堅調な決算内容といえます。会社側は通期で売上を微減と見込むものの、営業利益は増益を計画しており、利益体質の強化が進んでいることがうかがえます。
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
今期売上予測: 4,150億円(前年比 -1.3%)
今期営業利益予測: 305億円(前年比 +4.0%)
ROE: 7.28%
営業利益率: 7.3%
自己資本比率: 66.9%
足元は売上横ばいでも稼ぐ力を磨く“筋肉質経営”。長い目で見れば売上も右肩上がりで、成長を着実に積み重ねています!
株価情報
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株価は2024年夏に一時1,200円台まで下落した後、着実に回復し、2025年8月時点では1,700円台まで上昇しています。中期的な上昇トレンドに乗りつつあり、指標面でも依然として割安感が目立ちます。
時価総額: 3,673億円
PER(予): 12.0倍
PBR(実): 0.94倍
MIX係数: 11.3
株価トレンドは上昇回帰!まだまだ指標ベースでは割安圏内ですね。
株主還元と配当
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
2026年3月期は年間72円(前期比 +2円)の配当を予定。予想配当利回りは4.24%と高水準です。
配当利回り(予): 4.24%
配当性向: 54.9%
連続増配年数: 15年(企業発表ベース)
連続非減配年数: 15年以上(企業発表ベース)
株主還元方針: 安定配当を基本とし、配当性向は概ね30〜40%を目安にしつつ、直近では50%前後まで引き上げ。財務余力に応じて自社株買いを機動的に実施するなど、成長投資と還元のバランスを重視
15年連続増配に加え利回り4%超、“安心と実り”を同時に味わえる配当株ですね!
魅力の観点
- 【事業】 合成ゴムで世界的シェアを誇る
- 【業績】 半導体・医療材料など成長分野に展開
- 【割安】 株価指標はPER低水準・PBR 1倍割れ
- 【配当】 配当利回り4%超に加え、15年連続増配を継続する安定感
- 【財務】 自己資本比率66.9%と健全性が高い
割安感に加えて成長と財務の安心感。バランスの良さが“イチ推し”の理由です!
リスクの観点
- 【市況】 自動車市況の変動が収益に影響
- 【コスト】 原油など原材料価格の変動が利益に影響しやすい
- 【競争】 成長分野では研究開発投資が増加し、費用負担が膨らむ可能性
景気敏感な側面はあるものの、利益率改善と電子材料・ライフサイエンスなど事業分散が下支えになりますね。
まとめ
日本ゼオン(4205)は、合成ゴムを基盤にしながら半導体や医療といった新しい分野へも積極的に展開している会社です。株価は割安感があり、財務面も健全で、さらに15年連続の増配という安心感もあります。景気の波は多少受けるものの、長期で見れば着実な成長が期待できる押さえておきたい高配当株だと思います。