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【2026年1月版】みんなが新NISAで買ってる高配当株はこれ!保有ランキングTOP10を徹底分析

【2026年1月版】みんなが新NISAで買ってる高配当株はこれ!保有ランキングTOP10を徹底分析

新NISAの成長投資枠で実際に多くの投資家が保有している「人気銘柄」をご存知でしょうか?

今回はSBI証券の週間保有残高ランキング(2025年12月1日~5日)をベースに上位10社の実力を徹底分析しました。

配当利回りや株主還元方針に加え投資する上で知っておくべき「懸念点・リスク」やポートフォリオ構築のポイントも合わせてチェックしていきましょう。

※本記事の情報や数値データはSBI証券のランキングデータおよび2025年12月12日終値ベースのものです。

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この記事でわかること


本記事で紹介する銘柄一覧

順位 コード 銘柄名 配当
利回り
PER PBR 過去10年
増配
連続
増配
連続
非減配
高配当株
評価
1位 9432 NTT 3.41% 12.4倍 1.39倍 10回 15年 16年以上
2位 8306 三菱UFJ 2.96% 13.5倍 1.36倍 8回 5年 16年以上
3位 8058 三菱商事 2.92% 20.8倍 1.59倍 10回 10年 10年
4位 2914 日本たばこ 4.06% 18.2倍 2.47倍 7回 1年 4年
5位 7203 トヨタ 2.91% 13.6倍 1.13倍 7回 6年 16年以上
6位 1605 INPEX 3.14% 9.8倍 0.84倍 7回 5年 5年
7位 8316 三井住友FG 3.16% 12.8倍 1.26倍 8回 5年 16年以上
8位 7011 三菱重工業 0.58% 60.7倍 5.61倍 7回 5年 5年
9位 8267 イオン 0.60% 151.3倍 5.26倍 8回 4年 16年以上
10位 4503 アステラス製薬 3.80% 20.4倍 2.28倍 10回 14年 16年以上

※各数値データは2025年12月5日終値ベースのものです。

※ランキング出典:SBI証券「週間保有残高(成長投資枠)」

※評価基準:
◎:利回り・増配実績・財務のバランスが非常に良い「鉄板」銘柄
〇:十分に魅力的だが◎に比べると利回りや割安感で一歩及ばない銘柄
△:利回りが低く、高配当株としては物足りない銘柄(キャピタルゲイン狙い、優待狙いなら充分魅力的です)


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個別銘柄紹介

1位 NTT(9432)

国内通信事業のガリバー。固定通信や携帯(ドコモ)データ通信などを網羅しIOWN構想など次世代通信基盤の開発にも注力しています。

株価指標: PER 12.4倍☀️/ PBR 1.39倍🌤️

財務指標: 自己資本比率 34.0%🌤️/ROE 9.97%🌤️

配当情報: 利回り 3.41%🌤️/配当性向 43.5%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 10回☀️

株主優待: dポイント進呈(100株以上・保有期間2年以上などの条件あり)

株主還元方針:「継続的な増配」を基本方針とし、機動的な自己株式取得も実施することで資本効率の向上を図っています。株主還元の充実を重要な経営課題と位置づけ、安定的な還元を目指す方針です。

銘柄の懸念点・リスク
政府によるNTT株の売却懸念(需給悪化)やIOWN構想への巨額投資が短期的な利益を圧迫する可能性があります。

通信インフラの安定感は抜群ですね。利回りも3.4%台と魅力的な水準です。新NISAで長期保有してdポイント優待(長期条件あり)を狙うのも良い戦略かもしれません。


2位 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

国内最大のメガバンクグループ。銀行や信託・証券・カードなどを傘下に持ち海外展開も加速させています。

株価指標: PER 13.53倍☀️/ PBR 1.36倍🌤️

財務指標: 自己資本比率 5.0%☁️/ROE 9.29%🌤️

配当情報: 利回り 2.96%☁️/配当性向 40.0%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 8回☀️

株主優待: なし

株主還元方針:「配当性向40%程度」を目安とし、利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的・持続的な増加を基本方針としています。資本効率の向上に資する自己株式取得も機動的に実施する方針です。

銘柄の懸念点・リスク
日銀の利上げペースが想定より遅れた場合の利ざや縮小や海外(特に米国)の商業用不動産向け融資の焦げ付きリスクに注意が必要です。

金利ある世界への移行で恩恵を受ける代表格です。利回りは3%弱ですが増配意欲が高くキャピタルゲインとインカムゲインの両方が狙える銘柄として人気ですね。


3位 三菱商事(8058)

総合商社大手。資源・エネルギーから非資源分野(食品・小売り・DXなど)まで幅広く展開し業界をリードしています。

株価指標: PER 20.8倍☁️/ PBR 1.59倍☁️

財務指標: 自己資本比率 43.6%☀️/ROE 10.33%☀️

配当情報: 利回り 2.92%☁️/配当性向 42.2%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 10回☀️

株主優待: なし

株主還元方針:持続的な利益成長に応じて増配を行う「累進配当」を基本方針としています。総還元性向30~40%を目処とし、減配せず配当維持または増配を行う姿勢を明確にしています。

銘柄の懸念点・リスク
資源価格の変動による業績ブレのリスクがあります。また世界経済の減速懸念が非資源分野を含めた業績の重荷になる可能性があります。

「累進配当」を宣言している安心感は絶大です。商社株の中でも王道中の王道。PERは少し高めに見えますがその分市場からの信頼も厚いと言えるでしょう。


4位 日本たばこ産業(2914)

「メビウス」などを展開するたばこ事業が主力。海外たばこ事業が収益の柱となっており高配当株の代表格です。

株価指標: PER 18.2倍🌤️/ PBR 2.47倍☁️

財務指標: 自己資本比率 45.0%☀️/ROE 4.72%☁️

配当情報: 利回り 4.06%☀️/配当性向 192.2%☔

増配実績: 過去10年間の増配回数 7回🌤️

株主優待: なし(2023年発送分をもって廃止)

株主還元方針:資本市場における競争力のある水準として「配当性向75%」を目安としています。強固な財務基盤を維持しつつ高い還元性向で株主に報いる方針です。

銘柄の懸念点・リスク
世界的なたばこ販売数量の減少トレンドに加えロシア事業などの地政学リスクや為替(円高)進行による利益目減りが懸念点です。

利回り4%超えはさすがJTですね。配当性向75%という高い目標を掲げているため利益が出ればしっかり還元してくれる信頼感があります。新NISAの配当金狙いには外せない銘柄です。


5位 トヨタ自動車(7203)

日本を代表する自動車メーカー。ハイブリッド車に強みを持ち全方位戦略で世界市場をリードしています。

株価指標: PER 13.62倍☀️/ PBR 1.13倍🌤️

財務指標: 自己資本比率 38.4%🌤️/ROE 13.59%☀️

配当情報: 利回り 2.91%☁️/配当性向 25.0%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 7回🌤️

株主優待: TOYOTA Wallet残高付与など(100株以上・条件あり ※詳細は要確認)

株主還元方針:2026年3月期より「累進配当」を継続し、自己株式取得を含む「総還元性向40%以上」を目指す新たな還元方針を掲げています。株主利益の向上を重要な経営方針と位置づけています。

銘柄の懸念点・リスク
為替(円高)への感応度が高く業績が振れやすい点やEV市場での競争激化・認証不正問題による生産停止リスクなどが挙げられます。

日本株の顔とも言えるトヨタ。利回りはそこまで高くありませんが安定感と成長性のバランスが良いです。ポートフォリオの土台として保有している人が多いのも納得ですね。


6位 INPEX(1605)

国内最大の石油・天然ガス開発企業(旧国際石油開発帝石)。海外での大型プロジェクトも多数手掛けています。

株価指標: PER 9.8倍☀️/ PBR 0.84倍☀️

財務指標: 自己資本比率 65.3%☀️/ROE 9.46%🌤️

配当情報: 利回り 3.14%🌤️/配当性向 24.9%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 7回🌤️

株主優待: オリジナルQUOカード(400株以上・1年以上継続保有など条件あり)

株主還元方針:中期経営計画期間中は「総還元性向50%以上」を目安としています。配当金の下限を設定した上での「累進配当」を基本とし、業績成長に応じた株主還元の強化に取り組む方針です。

銘柄の懸念点・リスク
原油・ガス価格の変動が業績に直結します。また世界的な脱炭素の流れが長期的な事業環境への逆風となる可能性があります。

PBR1倍割れの割安水準に加え総還元性向50%以上という強力な還元方針が魅力です。エネルギー価格に左右されますが下限配当の設定があるのは心強いですね。


7位 三井住友フィナンシャルグループ(8316)

3大メガバンクの一角。収益性が高くデジタル金融や海外事業にも積極的です。

株価指標: PER 12.8倍☀️/ PBR 1.26倍🌤️

財務指標: 自己資本比率 4.8%☁️/ROE 8.02%🌤️

配当情報: 利回り 3.16%🌤️/配当性向 40.3%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 8回☀️

株主優待: なし

株主還元方針:「累進的配当」を基本方針とし、配当性向40%を目指しています。減配せず配当維持もしくは増配を行い、ボトムライン収益の成長を通じて増配を実現する方針です。

銘柄の懸念点・リスク
三菱UFJ同様に金利動向の影響を強く受けます。また米国など海外経済の減速による貸倒引当金の増加リスクにも注意が必要です。

こちらも「累進配当」を掲げるメガバンク。利回り3%超えで安定的に配当をもらい続けたい投資家にとっては非常に安心感のある選択肢です。


8位 三菱重工業(7011)

総合重機最大手。防衛やエネルギー・航空・宇宙など国家プロジェクト級の事業を展開しています。

株価指標: PER 60.7倍☔/ PBR 5.61倍☔

財務指標: 自己資本比率 35.2%🌤️/ROE 10.69%☀️

配当情報: 利回り 0.58%☔/配当性向 31.5%☀️

増配実績: 過去10年間の増配回数 7回🌤️

株主優待: なし

株主還元方針:中長期的な「累進配当」を目指すため、新たに「DOE(株主資本配当率)4%以上」を目安として採用しました。利益成長に応じた増配と安定的な配当を実現する方針です。

銘柄の懸念点・リスク
防衛予算や原発政策など「国策」への依存度が高く政治状況の変化に株価が左右されやすい点やエネルギー・プラント事業のコスト変動リスクがあります。

防衛関連などで注目され株価が上昇しており利回りは0%台と低めです。配当狙いというよりは事業の成長性や国策銘柄としての値上がり益(キャピタルゲイン)期待で買われている印象ですね。


9位 イオン(8267)

国内流通トップ。総合スーパーやモール開発・金融など幅広く展開し生活に密着した企業です。

株価指標: PER 151.3倍☔/ PBR 5.26倍☔

財務指標: 自己資本比率 7.6%☁️/ROE 2.74%☁️

配当情報: 利回り 0.60%☔/配当性向 119.1%☔

増配実績: 過去10年間の増配回数 8回☀️

株主優待: オーナーズカード(買物金額の3%~キャッシュバックなど・100株以上)

株主還元方針:業績を反映させた「配当性向30%」を目安としています。将来の成長投資と株主還元のバランスを考慮し、長期にわたり安定的な利益還元を行うことを基本方針としています。

銘柄の懸念点・リスク
人件費や光熱費の高騰が利益を圧迫しやすい構造です。また有利子負債が多く金利上昇時の利払い負担増も懸念点です。

配当利回りは低いですが株主優待(キャッシュバック)の人気が圧倒的です。普段のお買い物が得になるため家計の節約ツールとして主婦層を中心に絶大な支持を集めています。


10位 アステラス製薬(4503)

国内製薬大手。新薬開発に強みを持ちグローバルに展開しています。

株価指標: PER 20.4倍☁️/ PBR 2.28倍☁️

財務指標: 自己資本比率 45.3%☀️/ROE 3.26%☁️

配当情報: 利回り 3.80%☀️/配当性向 261.1%☔

増配実績: 過去10年間の増配回数 10回☀️

株主優待: なし

株主還元方針:2025年4月から新たに「DOE(株主資本配当率)」を指標として導入することを決定しました。また原則として減配せず配当維持・増配を行う方針へ変更し還元を強化しています。

銘柄の懸念点・リスク
主力薬「イクスタンジ」の特許切れ(パテントクリフ)問題や新薬開発の遅延・失敗による減損リスク(のれん代の償却など)には注意が必要です。

利回り3.8%と高く新たにDOE採用を発表したことで安定配当への期待がさらに高まりました。製薬株はディフェンシブな側面もあるのでポートフォリオの分散役としても優秀です。


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ランキング上位銘柄だけでポートフォリオを組む際の注意点

人気ランキング上位の銘柄は企業の規模や知名度・財務の安定性において非常に優秀なものばかりです。しかしこれらの銘柄だけでポートフォリオを組む際にはいくつかの注意点があります。

景気敏感株への偏り(セクター集中リスク)

今回のランキング上位10社を見ると銀行(三菱UFJ・三井住友FG)や商社(三菱商事)・自動車(トヨタ)といった「景気敏感株」が半数以上を占めています。

これらは好景気には強いですが不景気になると一斉に株価が下がる傾向があります。ランキング上位だけで固めるとポートフォリオ全体のリスクが高まる可能性があります。

ディフェンシブ株でバランスを取る

このリスクを軽減するためには景気に左右されにくい「ディフェンシブ株」を組み入れるのがおすすめです。

今回のランキング内ではNTT(通信)やJT(食品・たばこ)・アステラス製薬(医薬品)などが該当します。またランキング外の食料品セクターやインフラ系のJ-REITなどを組み合わせて守りを固める意識を持ちましょう。


新NISA「成長投資枠」で受け取る配当金の賢い活用法

新NISAで高配当株を運用する最大のメリットは本来なら配当金にかかる約20%の金融所得課税が非課税になり配当金を「丸ごと」受け取ることができる点です。

税金が引かれない分だけ手元に残る現金が多くなるこのメリットを最大限に活かすためのポイントを押さえておきましょう。

配当金の「再投資」で複利効果を狙う

資産形成期の方は丸ごと受け取った配当金を消費に回さず再び投資(株の購入)に回す「再投資」がおすすめです。

引かれなかった税金分も含めて再投資することで雪だるま式に資産が増える「複利効果」がより強力に働き将来の資産額が大きく変わってきます。1株から買える「単元未満株(S株など)」を活用すれば少額の配当金でも無駄なく再投資できます。

損益通算ができない点に注意

新NISA口座ではもし株価が下がって損切りをしたとしても特定口座(課税口座)の利益と相殺する「損益通算」ができません。

そのため成長投資枠で購入する銘柄は短期間での値上がり益狙いよりも「長期で保有しても倒産や大幅減配のリスクが少ない財務優良な高配当株」を選ぶことが結果的に失敗を避けるコツとなります。


まとめ

新NISAの保有ランキング上位には株主還元意識の高い優秀な高配当株が多く名を連ねています。

一方で今回のランキングには三菱重工やイオンのように利回りは控えめながら成長性や株主優待で人気の銘柄も含まれていました。

銘柄選びで最も大切なのは「配当金(インカムゲイン)重視」か「値上がり益(キャピタルゲイン)重視」かというご自身の投資方針を明確にすることです。

まずはこれらの「鉄板銘柄」の特徴を理解し自分だけの最強ポートフォリオを作ってみてください。


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