はじめに
こんにちは、まめたろうです!
高配当株を選ぶとき、配当利回りだけでなく「株価が割安かどうか」も重要な視点です。
今回は、まめたろう保有銘柄の中から、MIX係数6以下という明確な割安水準にある高配当株を2つ紹介します。
「MIX係数=6」は”これ以上安くならない”ほどの異常に割安な数値です。
さらに、今回紹介する2銘柄とも高配当利回りで株主還元方針もしっかりしているので、安心して買える銘柄です。
MIX係数とは?
MIX係数とは、株価の割安さを測るためのシンプルな指標で、
MIX係数 = PER × PBR
で計算されます。
この考え方を提唱したのは、「バリュー投資の父」ベンジャミン・グレアムです。彼は、次の3つの条件を満たす株を割安と判断すべきだと述べました:
- PERが15倍以下
- PBRが1.5倍以下
- PER × PBR(MIX係数)が22.5以下
この「22.5」という数値は、PER15 × PBR1.5から導かれた目安です。つまり、MIX係数が低ければ低いほど、「利益と資産の両面から見て割安」と判断できるのです。
とくにMIX係数6以下は、実務上「超割安」として注目されるラインとされており、今回はそれに該当する銘柄を厳選しています。
なお、日本でこのMIX係数の活用で有名なのは個人投資家のみきまる氏です。
みきまる氏は著書『楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門』の中で、MIX係数を活用した割安株投資術を詳しく解説しています。
特に、PER×PBRの数値が低い銘柄に着目し、財務の健全性や配当利回りと組み合わせて『割安で放置されている優良株』を見つけ出す手法を実践しています。
まめたろうもこの本を読んで、MIX係数を強く意識して銘柄を選ぶようになりました。
専門知識の前提は必要とせず、初心者の方でもとても読みやすい一冊です。
ご興味のある方は一度読んで見てはいかがでしょうか。
銘柄一覧(2025年8月1日時点)
コード | 銘柄名 | 配当利回り | PER | PBR | MIX係数 | ROE |
---|---|---|---|---|---|---|
5480 | 日本冶金工業 | 5.19% | 6.63倍 | 0.62倍 | 4.11 | 12.46% |
5970 | ジーテクト | 4.78% | 7.01倍 | 0.41倍 | 2.87 | 6.39% |
個別銘柄の紹介
① 日本冶金工業(5480)
日本で唯一のステンレス専業メーカー。自動車・建材・インフラ向けに強みを持ち、ニッチながら世界的な需要を担う存在です。自動車・建材・インフラ向けに強みを持ち、ニッチながら世界的な需要を担う存在です。
- 配当利回り:5.19%
- PER(予想):6.63倍
- PBR(実績):0.62倍
- ROE(実績):12.46%
- 連続増配年数:2年
- 非減配年数:3年
- 株主還元方針:配当性向約26.8%、DOE約3.3%、総還元性向約42.8%
業績回復に乗って増配ラッシュ中!還元姿勢も積極的で、いま最も注目してる銘柄のひとつ!
② ジーテクト(5970)
本田技研工業系の自動車部品メーカー。骨格部品のグローバル展開に強みを持ち、北米や中国を中心に海外売上比率が高いのが特徴です。
- 配当利回り:4.78%
- PER(予想):7.01倍
- PBR(実績):0.41倍
- ROE(実績):6.39%
- 連続増配年数:9年
- 非減配年数:9年
- 株主還元方針:配当性向約29.9%、自己資本比率約61%で財務堅実
PBRは驚異の0.4倍台!財務も強くて、まさに“放置で育つ系”の割安高配当株です!
まとめ|割安かつ高配当、まさに“買い時”の2銘柄
今回ご紹介した2銘柄は、グレアム理論に基づいた「PER × PBR = 22.5以下」の条件はもちろん、実務的に非常に割安とされるMIX係数6以下にも見事に該当。
- 利回り4%以上
- ROEも水準以上
- 安定した株主還元姿勢
これらを兼ね備えた“安心して持てる”バーゲン銘柄です。
いまのうちに仕込んでおけば、将来の増配・株価上昇といった果実もじっくり狙えるかもしれませんよ!