はじめに
今日は、インテリア業界の大手であり、安定配当で注目される 高配当株 サンゲツ(8130) を取り上げます。
住宅やオフィス需要の底堅さに支えられつつ、安定した配当を維持してきた企業です。
配当株投資家にとって「守り」の役割を果たしてくれる一社といえそうです。
事業内容と特徴
サンゲツは、壁紙・床材・カーテンなど内装材の専門商社です。全国に販売網を持ち、インテリア業界でトップクラスのシェアを誇っています。特に 壁紙では国内シェアNo.1 を確立しており、施工会社やゼネコンとの強固なネットワークを持っている点が強みです。
さらに海外展開も進めており、北米やアジアを中心に販路を拡大中。日本の少子高齢化で住宅需要が伸び悩む中、海外市場の取り込みが将来の成長ドライバーとなりそうです。また、2025年4月には物流会社SDSをグループ化し、調達・販売物流の効率化やコスト適正化を進めています。加えて、環境配慮型商品の開発や人的資本投資(多様性・働き方改革)にも積極的に取り組んでおり、サステナビリティ経営を強化している点も特徴的です。
物流効率化や環境対応への投資で成長余地が広がっています。国内シェアNo.1の安心感と合わせ、長期保有でじっくり育てたい銘柄です!
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業績動向
2026年3月期第1四半期(2025年4月~6月)の業績は堅調でした。
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売上高:49,388百万円(前年同期比 +5.7%)
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営業利益:3,979百万円(+8.6%)
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経常利益:4,068百万円(+8.2%)
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四半期純利益:2,780百万円(+13.9%)
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EPS:47.31円
営業利益率は概ね8%台で推移し、安定感が際立っています。
グラフを見ると、営業利益は2018~2020年頃に大きく落ち込みました。
これは住宅着工の減少や2019年の消費増税後の反動減、原材料・物流コストの上昇、さらに2020年以降のコロナ禍による建築需要低迷が重なったことが背景です。その後は回復基調に入り、2023年以降は過去最高水準で推移しています。
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
セグメント別にみると、国内インテリアは住宅需要減の影響で横ばい(売上38,986百万円)、一方で海外は売上8,724百万円と 前年同期比41.5%増。北米や東南アジアの寄与で損失は大幅縮小しました。国内エクステリアも黒字転換を達成しており、全体として収益は堅調です。
セグメント | 売上高 | 前年同 期比 |
営業利益/損失 |
コメント |
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国内インテリア | 38,986 百万円 | 0.0%減 | 4,036 百万円 | 住宅需要減の影響もシェア維持、堅調 |
国内エクステリア | 1,678 百万円 | +7.2% | 11 百万円 | 黒字転換(前年は▲34) |
海外 | 8,724 百万円 | +41.5% | ▲69 百万円 | 北米好調、東南アジア赤字縮小 |
合計 | 49,388 百万円 | +5.7% | 3,979 百万円 | 全体として収益は堅調 |
海外の成長と国内の回復基調で収益は着実に改善中。逆風を乗り越えた実績があるので、今こそ押し目を拾って仕込みたいタイミングですね!
株価情報
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
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時価総額:1,812億円
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PER:13.9倍
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PBR:1.62倍
- MIX係数:22.5
株価は2024年初めに3,600円台まで上昇した後、調整局面を経て2,700円前後で下げ止まりました。その後は落ち着いた値動きが続き、足元では3,000円台を回復。直近はやや上向きの兆しが見られます。高成長株のような派手さはないものの、堅調な配当を背景に下値の堅さが感じられ、買いを入れやすい局面です。
下値の堅さと配当の安心感が両立しており、直近は上昇基調。腰を据えて保有すれば、配当収入と株価上昇の両取りを狙える魅力的な局面です!
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株主還元と配当
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
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予想配当利回り:5.05%
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配当性向:70.1%
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連続増配年数:11年
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連続非減配年数:11年
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自己資本比率:61.5%
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ROE:11.44%
前期の配当は年間150円(中間75円+期末75円)、今期は年間155円(中間77.5円+期末77.5円)予想と着実に増配傾向を続けています。
11年連続の増配・非減配実績は株主重視の姿勢そのもの。今後も安定配当が見込めるため、長期の「自分年金」作りに加えたい銘柄です!
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魅力の観点
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【首位】 壁紙国内シェアNo.1の圧倒的ポジション
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【市場】 リフォームや省エネ建材など社会的需要も底堅い
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【海外】 北米・アジア市場での成長が業績を押し上げ
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【収益】 営業利益率・ROEともに改善し収益力が向上
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【財務】 自己資本比率61.5%と堅実な財務体質
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【配当】 予想配当利回り5%超の高水準
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【増配】 11年連続増配・非減配で株主還元姿勢が明確
国内トップシェアの安心感に加え、海外成長と高配当が魅力。長期投資で配当を積み上げつつ値上がり益も狙えるバランスの良い銘柄ですね!
リスクの観点
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【需要】 住宅着工件数の減少による需要縮小リスク
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【原価】 原材料価格(石油系など)の上昇によるコスト増
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【海外】 海外展開の不確実性(為替影響や競合激化)
需給変動や原価上昇は避けられませんが、海外成長や財務基盤の強さでカバーできる点は心強いですね。
まとめ
高配当株 サンゲツ(8130)は、「安定需要 × 高配当 × 財務健全」を兼ね備えた銘柄です。大きな成長こそ期待しにくいものの、ポートフォリオの守りとして組み込みたい存在です。
安定したインテリア需要を背景に、長期的にコツコツと配当を積み上げたい投資家にぴったりの一社です。安定成長と配当の魅力を兼ね備えたサンゲツ、次の買い候補としてぜひチェックしてみてください!