高配当株投資を始めたいけれど、どの銘柄をどれくらい買えばいいのか分からない。そんな悩める投資初心者の方に向けて、今すぐ実践できる「100万円ポートフォリオ」の事例を公開します。
この記事では、予算100万円で大型株10銘柄に分散投資する堅実なプランを提案します。すべて新NISAの「成長投資枠」対象銘柄であり、非課税メリットを最大限に活かしながら、効率よく「じぶん年金」を作るための具体的なステップを解説します。
【今回のポートフォリオ作成の5つのポイント】
- 配当利回り3.5%以上
- 銘柄セクターを分散
- 大型株を中心に選定
- 割安株を選定
- 安定配当方針と実績
これらのポイントを押さえることで、初心者でも安定した高配当ポートフォリオを組みやすくなります。少額から分散投資を実現する手段として、次に紹介する単元未満株の活用も効果的です。
通常100株単位でしか買えない株を1株から購入できる仕組みで、SBI証券の「S株」や楽天証券の「かぶミニ」などで利用できます。少額でも複数銘柄に分散投資できるため、初めての高配当株投資にもぴったりです。
▼単元未満株については、こちらの記事でも紹介しています。

100万円で作る高配当ポートフォリオ(2026年1月版)
ポートフォリオ銘柄一覧
| コード | 銘柄名 | 配当利回り | PER(倍) | 実績PBR | 株価(円) | 株数 | 購入額(円) | 年間配当(円) | セクター(詳細) |
| 1719 | 安藤・間 | 4.23% | 16.47 | 1.62倍 | 1,891 | 53株 | 100,223 | 4,239 | 建設・土木 |
| 1928 | 積水ハウス | 4.12% | 9.77 | 1.20倍 | 3,498 | 29株 | 101,442 | 4,179 | 住宅建設 |
| 2914 | JT | 4.15% | 17.81 | 2.47倍 | 5,640 | 18株 | 101,520 | 4,213 | たばこ |
| 4503 | アステラス製薬 | 3.73% | 20.16 | 2.33倍 | 2,093 | 48株 | 100,464 | 3,747 | 医薬品 |
| 7267 | 本田技研工業 | 4.56% | 20.90 | 0.50倍 | 1,536 | 65株 | 99,840 | 4,552 | 自動車(完成車) |
| 8252 | 丸井グループ | 4.07% | 20.70 | 2.33倍 | 3,221 | 31株 | 99,851 | 4,064 | 百貨店 |
| 8572 | アコム | 4.05% | 10.70 | 1.13倍 | 494.4 | 202株 | 99,869 | 4,045 | 消費者金融 |
| 8725 | MS&AD | 4.21% | 9.40 | 1.26倍 | 3,683 | 27株 | 99,441 | 4,186 | 損害保険 |
| 8750 | 第一生命HD | 3.91% | 11.90 | 1.23倍 | 1,303.5 | 77株 | 100,370 | 3,924 | 生命保険 |
| 9434 | ソフトバンク | 4.00% | 18.90 | 3.52倍 | 214.8 | 465株 | 99,882 | 3,999 | 総合通信会社 |
<small>※株価・指標データは2025年12月末時点のものです。
※株数は予算100万円に対し、各銘柄を約10万円分購入できるよう調整した概算値です。</small>
ポートフォリオの年間配当予測と利回り
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総投資額:約1,002,902円
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年間予想配当金:約41,148円
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全体の予想利回り:約4.10%
このポートフォリオは、1年間でおよそ4万1千円の配当収入を見込める構成となっています。これは、銀行の普通預金金利(年0.002%程度)と比べると2,000倍以上の利回りです。今後の「増配」も充分に期待できる銘柄ばかり。配当金を再投資していけば、複利効果で資産の成長スピードはさらに加速します。
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100万円で作る高配当ポートフォリオの個別銘柄紹介
① 1719 安藤・間
ダムやトンネル等の大型土木工事に強みを持つ準大手ゼネコンです。独自の自動化施工技術「T-iROBO」シリーズで現場の生産性向上を推進するほか、再生可能エネルギー関連施設などの環境事業にも注力しています。
✅ 株価指標:PER 16.5倍☁️ / PBR 1.62倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 46.0%☀️ / ROE 16.28%☀️
✅ 配当情報:利回り 4.23%☀️ / 配当性向 41.5%☀️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 7回☀️ / 連続増配年数 3年 / 連続非減配年数 13年
✅ 株主優待:なし
✅ 株主還元方針:「中期経営計画2025」の期間中(~2026年3月期)、総還元性向70%以上という極めて高い目標を掲げています。積極的な配当と自己株式取得を組み合わせ、高水準の利益還元を継続する方針です。


利回りが4.2%を超えていて、高配当株としてすごく魅力的だね。ROE(自己資本利益率)が16%台と非常に高くて、集めた資金を効率よく利益に変えている優秀な会社だよ。
② 1928 積水ハウス
ハウスメーカー最大手で、賃貸住宅やマンション分譲、海外展開も積極的です。環境配慮型住宅「ZEH」の普及率で業界をリードしており、高いブランド力と顧客基盤を背景に安定した収益を上げています。
✅ 株価指標:PER 9.8倍☀️ / PBR 1.18倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 40.8%☀️ / ROE 11.71%☀️
✅ 配当情報:利回り 4.12%☀️ / 配当性向 40.2%☀️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 10回☀️ / 連続増配年数 14年 / 連続非減配年数 14年
✅ 株主優待:魚沼産コシヒカリ(1,000株以上)
✅ 株主還元方針:「中期的な平均配当性向40%以上」を基本としつつ、さらなる安定性向上のため「年110円の下限配当」を設定しています。機動的な自社株買いも組み合わせ、株主価値の最大化を図る方針です。


PERが10倍を切っていて割安感があるね。何より素晴らしいのは、10年以上も毎年配当を増やし続けている「連続増配」の実績。長期で安心して保有できる王道の高配当株だよ。
③ 2914 日本たばこ産業 (JT)
世界第3位のたばこメーカーで、国内シェアは圧倒的です。加熱式たばこ「Ploom」シリーズへの投資を強化しつつ、医薬・加工食品事業による多角化で収益の柱を支えています。
✅ 株価指標:PER 17.8倍☁️ / PBR 2.42倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 45.0%☀️ / ROE 4.72%☁️
✅ 配当情報:利回り 4.15%☀️ / 配当性向 192.2%☔
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 7回☀️ / 連続増配年数 1年 / 連続非減配年数 4年
✅ 株主優待:なし(廃止済み)
✅ 株主還元方針:「Business Plan 2024-2026」において、配当性向75%を目安とした強固な株主還元を掲げています。中長期的な利益成長と還元のバランスを重視し、資本市場で競争力のある高水準な利益配分を目指す方針です。


高配当株の代名詞とも言える銘柄だね。配当性向の数字が一時的に高く見えるけど、基本方針は75%目安だね。しっかり利益を出して配当を維持できるかが、今後のカギになるよ。
④ 4503 アステラス製薬
国内製薬大手で、泌尿器・移植領域に強みを持ちます。現在は抗がん剤などの新薬開発に注力しており、グローバルな販売網を持っています。
✅ 株価指標:PER 20.8倍☁️ / PBR 2.33倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 45.3%☀️ / ROE 3.26%☁️
✅ 配当情報:利回り 3.73%☀️ / 配当性向 261.1%☔
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 10回☀️ / 連続増配年数 9年 / 連続非減配年数 14年
✅ 株主優待:なし
✅ 株主還元方針:成長に向けた事業投資を最優先としつつ、中長期的な利益成長に基づいて配当を安定的かつ持続的に向上させる方針です。余剰資金が生じた場合には、機動的な自己株式取得も検討します。


配当性向が200%を超えていて驚くかもしれないけど、これは将来の成長に向けた投資をしつつ、配当も維持してくれている証拠だね。中長期で安定的に配当を増やす方針だから、長い目で見守りたい銘柄だよ。
⑤ 7267 本田技研工業 (ホンダ)
四輪で世界トップクラス、二輪では世界首位のシェアを誇る輸送用機器メーカーです。EV(電気自動車)への転換を急ピッチで進めており、北米市場での収益力が強みです。
✅ 株価指標:PER 20.9倍☁️ / PBR 0.50倍☀️
✅ 財務指標:自己資本比率 40.1%☀️ / ROE 6.68%☁️
✅ 配当情報:利回り 4.56%☀️ / 配当性向 38.0%☀️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 6回☀️ / 連続増配年数 1年 / 連続非減配年数 5年
✅ 株主優待:カレンダー、レース観戦券抽選など
✅ 株主還元方針:連結配当性向30%を目安としつつ、2026年3月期からはDOE(株主資本配当率)3.0%を導入し、より安定的・継続的な還元を目指す方針です。機動的な自社株買いも適宜実施します。


PBRが0.5倍と、解散価値を大きく割っている超割安銘柄だね。利回りも4.5%超えと魅力的。2024年期は変則的な数字に見えるけど、実質的にはしっかり増配基調を維持していて株主還元への意識が高い企業だよ。
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⑥ 8252 丸井グループ
首都圏を中心に商業施設「マルイ」を展開するほか、クレジットカード「エポスカード」のフィンテック事業が高収益の柱となっています。
✅ 株価指標:PER 20.7倍☁️ / PBR 2.33倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 23.4%☁️ / ROE 10.65%☀️
✅ 配当情報:利回り 4.07%☀️ / 配当性向 74.0%☔
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 10回☀️ / 連続増配年数 14年 / 連続非減配年数 16年
✅ 株主優待:なし
✅ 株主還元方針:中期経営計画において「配当性向55%程度」「総還元性向70%程度」という高い目標を掲げています。中長期的な利益成長に基づき、安定的かつ継続的な増配の実現を目指す方針です。


「配当性向55%」と「総還元性向70%」という高い目標を掲げているのがすごいね。「累進配当」を目指してくれているから、安心して持ち続けられる銘柄だよ。
⑦ 8572 アコム
三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の消費者金融最大手です。信用保証事業や海外金融事業も展開しており、銀行系ならではの安定した財務基盤を持っています。
✅ 株価指標:PER 10.7倍☀️ / PBR 1.13倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 44.0%☀️ / ROE 5.01%☁️
✅ 配当情報:利回り 4.05%☀️ / 配当性向 68.3%☁️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 8回☀️ / 連続増配年数 8年 / 連続非減配年数 8年
✅ 株主優待:なし
✅ 株主還元方針:「配当性向50%」を目標としつつ、一時的な利益減少時でも「年20円」の配当を堅持する方針を掲げています。財務健全性と成長投資のバランスを取りながら、積極的な還元を目指します。


2018年以降、8年連続で増配を続けている実績は評価できるね。PERも約10倍と割安感があるし、バックにメガバンクがついている安心感と4%超の利回りを両取りできる銘柄だよ。
⑧ 8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保を中核とする損害保険グループです。国内損保でトップクラスのシェアを持ち、ASEAN地域での事業展開も強力です。
✅ 株価指標:PER 9.4倍☀️ / PBR 1.26倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 15.2%☁️ / ROE 16.34%☀️
✅ 配当情報:利回り 4.21%☀️ / 配当性向 32.5%☀️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 10回☀️ / 連続増配年数 9年 / 連続非減配年数 15年
✅ 株主優待:なし
✅ 株主還元方針:「グループ修正利益の50%」を基本還元とし、持続的な利益成長を通じて「累進配当(減配せず維持・増配)」を目指す方針です。機動的な自己株式取得も組み合わせ、総還元額の拡大を図ります。


ROEが16%超えと非常に高く、稼ぐ力が抜群だね。政策保有株の売却益を原資に、2025年は一気に増配してくれたよ。PERもまだ9倍台と割安圏内だから、今後の成長と還元にも期待大だよ。
⑨ 8750 第一生命ホールディングス
生命保険業界の最大手の一角です。国内事業に加え、米国やアジア・パシフィック地域での海外保険事業が成長ドライバーとなっています。
✅ 株価指標:PER 11.9倍☀️ / PBR 1.23倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 5.0%☁️ / ROE 11.69%☀️
✅ 配当情報:利回り 3.91%☀️ / 配当性向 29.5%☀️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 9回☀️ / 連続増配年数 4年 / 連続非減配年数 14年
✅ 株主優待:400株以上で最大2,500ポイント(電子マネーに交換可能)
✅ 株主還元方針:2026年3月期より、配当性向の目安を「40%以上」から「45%以上」へ引き上げました。「原則として減配を行わない」方針も明言されており、将来的な配当性向50%への引き上げも視野に入れています。


昨年の株式分割後も利回り約4%をキープしていて優秀だね。配当性向の目標を「45%以上」へ引き上げるなど、株主還元への本気度がすごいね。「減配は原則行わない」という方針も、長期保有派にはたまらなく嬉しいポイントだよ。
⑩ 9434 ソフトバンク
国内通信キャリア大手で、「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」のマルチブランドを展開。PayPayやYahoo!などの非通信領域とのシナジーが強みです。
✅ 株価指標:PER 18.9倍☁️ / PBR 3.52倍☁️
✅ 財務指標:自己資本比率 17.0%☁️ / ROE 20.55%☀️
✅ 配当情報:利回り 4.00%☀️ / 配当性向 78.3%☀️
✅ 増配実績:過去10年間の増配回数 3回☁️ / 連続増配年数 0年 / 連続非減配年数 8年
✅ 株主優待:PayPayポイント1,000pt(100株以上を1年以上継続保有で進呈)
✅ 株主還元方針:持続的な成長と株主還元の両立を重視し、安定配当の維持と高水準の還元継続を目指す方針です。具体的な配当性向の数値目標は定めていませんが、高い利益還元水準(配当性向70〜80%程度)を維持しています。


配当性向80%近くで株主還元への意欲がすごく高いね。ROEが20%超えと稼ぐ力も驚異的。このポートフォリオなら465株保有になるから、1年持ち続ければPayPayポイントの優待も対象になって、実質利回りはもっと良くなるよ。
ポートフォリオ設計のポイント
1. 配当利回り3.5%以上
ポートフォリオ全体で利回り3.5%以上を目安に設計しました。安定配当と財務安定性のバランスを重視し、長期的に計算できるインカム収益の確保を狙います。
2. セクター分散で安定性を確保
特定の業種に偏らないよう、幅広い分野に分散した構成です。「内需・外需」や「景気敏感・ディフェンシブ」をバランスよく組み合わせ、景気変動に負けない安定した構成を目指しました。
3. 大型株中心に選定
時価総額が大きく、業績基盤のしっかりした大型株を厳選しました。株価の乱高下(ボラティリティ)を抑え、初心者でも安心して持ち続けられる銘柄を中心に据えています。
4. 割安株(バリュー株)を選定
PER・PBRがセクター平均より低い銘柄に着目しました。業種内でも相対的に割安感のある企業を選び、配当だけでなく将来的な株価の見直しも期待できる構成です。
5. 安定配当方針と実績
「累進配当」の方針や、長期間「減配していない」実績を持つ企業を重視しました。株主還元への意識が高い銘柄で固めることで、長期保有における安心感を高めています。
投資における注意点
株式投資には元本割れのリスクがあります。今回紹介した銘柄も、業績の悪化や経済情勢の変化により、株価が下落したり、配当金が減額(減配)されたりする可能性があります。
投資を行う際は、必ずご自身の判断と責任において行ってください。一つの銘柄に集中せず、分散投資を心がけることでリスクを軽減することができます。
投資を始める方へのアドバイス
最初から完璧なポートフォリオを目指す必要はありません。
大切なのは「分散」と「継続」。
100万円規模でも10銘柄に分ければリスクを大きく抑えられます。
慣れてきたら投資額を増やして20〜30銘柄への拡張を検討してもOK。
コツコツと配当を積み上げながら、自分だけの“じぶん年金”を育てていきましょう。
まとめ
今回ご紹介した【100万円ポートフォリオ】は、これから高配当株を始める方にとって再現性の高いモデルケースです。そのまま購入しても良いように安定的なポートフォリオです。
買った直後に株価が下がることもありますが、焦らずに長期目線で配当を受け取り続けることが大切。「安定×分散×高利回り」でじっくり資産を育てていきましょう!
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