今回ご紹介するイチネンホールディングス(9619)は、100年以上の歴史を持つ老舗グループです。時代の変化に合わせて着実に事業領域を広げ、景気に左右されにくい安定経営を続けてきました。堅実な成長姿勢と安定配当を軸に、長期的な信頼を築いている企業として注目されています。
【イチネンホールディングスのイチ推しポイント】
・複数の事業で安定収益と事業成長を両立
・財務改善が進み健全性が高い
・株主還元を重視した堅実な方針
・指標面で株価に割安感がある
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イチネンホールディングスの業績・財務
事業内容
イチネンホールディングスは、カーリースやパーキング運営を軸に、燃焼添加剤や空調工具など複数の分野で高いシェアを持つ総合企業です。特にケミカル製品とTASCOブランドの空調工具は業界トップクラスの実績を誇り、環境対応や省エネ需要の拡大を背景に安定した成長が期待されています。
財務指標
- 今期売上予測: 1,620億円(前年比 +4.6%) 🌤️
- 今期営業利益予測: 104億円(前年比 +1.2%) ☁️
- 営業利益率: 6.4% 🌤️
- ROE: 10.65% ☀️
- 自己資本比率: 31.5% 🌤️
- 有利子負債比率: 168.2% ☁️

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

営業利益率とROEが安定しており、効率的な経営が続いています。自己資本比率も30%超とバランスが取れ、有利子負債比率はやや高めながらも着実に借入を減らしており、財務面での堅実な改善が進んでいます。
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イチネンホールディングスの指標分析
各指標は2025年10月24日終値ベースです。
株価指標
- PER(予想): 7.7倍 ☀️
- PBR(実績): 0.73倍 ☀️
- MIX係数: 5.6 ☀️

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株主還元
- 配当利回り(予想): 3.59% 🌤️
- 配当性向(実績): 25.0% 🌤️
- 増配回数: 過去10年間で8回 ☀️
- 5年平均増配率: 12.9% ☀️
- 連続増配年数: 5年 🌤️
- 連続非減配年数: 5年 🌤️
- 株主優待: なし
同社は株主への利益還元を経営の重要課題と位置づけ、連結業績に基づき安定的かつ継続的な配当を行うことを基本方針としています。配当は配当性向20〜30%程度を目安に決定し、内部留保は競争力強化やサービス充実のための投資に充当する方針です。

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

配当性向を20〜30%の範囲で維持しつつ、実績面でも着実に増配を重ねており、還元姿勢の強さがうかがえます。無理のない水準で安定配当を実現しており、長期的にも安心感のある方針ですね。
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イチネンホールディングスの評価
魅力の観点
- 【成長】 環境関連で成長余地がある
- 【業績】 多角経営で収益が安定している
- 【配当】 増配実績から還元意欲が高い
- 【財務】 借入減少で財務改善が進む
- 【還元】 安定配当方針で安心感あり
- 【指標】 PER・PBRともに割安水準
リスクの観点
- 【景気】 法人リース需要が変動しやすい
- 【収益】 コスト増で利益が圧迫されやすい
- 【配当】 業績次第で配当抑制の可能性
- 【財務】 有利子負債比率がやや高め
まとめ
いくつもの事業で安定した収益をあげながら、財務も少しずつ良くなっているイチネンホールディングス。株主還元への姿勢もしっかりしていて、無理のないペースで配当を続けているのが魅力です。業績の好調さが株価や配当のさらなる成長を後押しする可能性もあり、今後の展開にも注目ですね。
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