高配当株投資において「利回り5%」は一つの夢のラインですが、ただ高いだけでなく「減配しない」「増配し続ける」銘柄となるとその数は極端に少なくなります。今回は安定した財務基盤と強力な株主還元方針により、驚異の利回り5%超えを実現している「最強の累進・連続増配株」を2銘柄厳選しました。今の株価水準だからこそ狙えるインカムゲイン投資家のための黄金銘柄をご紹介します。
この記事でわかること
- 利回り5%超えで連続増配を続ける「最強コンボ」銘柄の詳細
- PBR0.6倍台という割安な株価水準で放置されている理由
- 自己資本比率70〜80%を誇る「鉄壁財務」の安全性
- 投資する前に知っておくべき各銘柄の懸念点とリスク
本記事で紹介する銘柄一覧
| コード | 銘柄名 | 配当 利回り |
PER | PBR | 連続増配 年数 |
連続非減配 年数 |
| 6737 | EIZO | 5.07% | 20.3倍 | 0.68倍 | 13年 | 17年 |
| 7313 | TSテック | 5.09% | 30.0倍 | 0.69倍 | 14年 | 17年 |
※各数値データは2025年12月4日時点のものです。
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EIZO(6737)の銘柄情報
事業内容と業績・財務
石川県に本社を置く映像機器(モニター)の世界的ブランドメーカーです。医療用や航空管制用などの特定用途向けで、圧倒的なシェアを持つ「ニッチトップ」企業として有名。
海外売上比率も高く、自己資本比率は80%に迫る水準です。実質無借金経営を続けており、非常に強固な財務基盤を持っています。
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 今期売上予測: 850億円(前年比 +5.6%) ☀️
- 今期営業利益予測: 48億円(前年比 +29.5%) ☀️
- 営業利益率: 5.6% 🌤️
- ROE: 3.27% ☁️
- ROA: 2.57% ☁️
- 自己資本比率: 78.8% ☀️
- 有利子負債比率: 6.1% ☀️
株価指標と配当情報
- PER: 20.3倍 🌤️
- PBR: 0.68倍 ☀️
- MIX係数: 13.80 ☀️
- 配当利回り(予想): 5.07% ☀️
- 配当性向(実績): 104.2% 🌤️
- 増配回数: 過去10年間で10回 ☀️
- 5年平均増配率: 13.8% ☀️
- 連続増配年数: 13年 ☀️
- 連続非減配年数: 17年 ☀️
- 株主優待:100株以上で自社直販サイト「EIZOダイレクト」の製品購入価格20%割引
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
銘柄の懸念点・リスク
⚠️ 為替変動リスク:海外比率が高く円高進行時は業績悪化の要因に
⚠️ 特定市場依存:医療や遊技機などニッチ需要の変動に左右
魅力の観点
✅ 圧倒的なシェア:医療用モニター等でグローバルニッチトップ確立
✅ 鉄壁の財務:実質無借金経営を継続しており不況耐性が高い
✅ 強力な還元:配当性向70%と下限配当設定で還元を大幅強化
✅ 割安な株価:PBR0.6倍台。高収益な医療用への移行考慮で割安
見てよこの自己資本比率の高さ!借金もほとんどない「超・金持ち企業」だから不況が来てもビクともしない安心感があるんだよね。PBRも1倍を大きく割れているから今のうちに仕込んでおくと面白いかもよ。
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TSテック(7313)の銘柄情報
事業内容と業績・財務
ホンダ系の自動車内装品メーカーで、四輪車用シートで世界シェアトップクラス(約6割)を誇る最大手サプライヤーです。
ホンダグループ以外の販路拡大や、医療用チェアなどの新規事業にも注力しています。世界13カ国に拠点を持ちグローバルに展開しており、財務体質も自己資本比率70%超と非常に健全です。
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 今期売上予測: 4,200億円(前年比 -8.8%) ☁️
- 今期営業利益予測: 120億円(前年比 -27.0%) ☔️
- 営業利益率: 2.9% ☁️
- ROE: 2.73% ☁️
- ROA: 1.96% ☁️
- 自己資本比率: 70.8% ☀️
- 有利子負債比率: 1.9% ☀️
株価指標と配当情報
- PER: 30.0倍 ☁️
- PBR: 0.69倍 ☀️
- MIX係数: 20.70 🌤️
- 配当利回り(予想): 5.09% ☀️
- 配当性向(実績): 117.4% 🌤️
- 増配回数: 過去10年間で10回 ☀️
- 5年平均増配率: 14.9% ☀️
- 連続増配年数: 14年 ☀️
- 連続非減配年数: 17年 ☀️
- 株主優待:オリジナルグルメギフトと交換できるポイント(200株以上)
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
銘柄の懸念点・リスク
⚠️ ホンダ依存度:売上の約9割がホンダ向けのため減産影響が直撃
⚠️ 原材料価格:鉄鋼や樹脂などの市況高騰が利益圧迫の要因に
魅力の観点
✅ 連続増配:配当性向100%超でも増配を続ける強力な還元姿勢
✅ 安定配当方針:業績不問のDOE採用により減配リスクを抑制
✅ 財務健全性:自己資本比率70%超で有利子負債も少なく財務盤石
✅ 割安な株価:PBR0.6倍台。懸念先行だが資産内容から見て売られすぎ
業績はちょっと苦戦中だけど配当性向100%を超えても増配する「男気」がすごい!これもDOE(純資産配当率)を採用しているおかげだね。株価が下がって利回りが高まっている今こそ長期保有で報われるタイプかも?
まとめ
今回の2銘柄はいずれも「PBR1倍割れ」の割安さと「自己資本比率70%超」の鉄壁財務を兼ね備えています。一時的な業績の波はあっても、DOE(純資産配当率)や下限配当を採用しているため、配当が業績に連動して急減するリスクが低いのが最大の強みです。新NISAの成長投資枠でじっくりと雪だるま式に配当を増やしていく投資先に適していると言えるでしょう。
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