今回ご紹介するDMG森精機(6141)は、工作機械業界で世界シェアNo.1を誇るグローバル企業です。
日本の技術力とドイツの先進性を融合させ、航空宇宙やEV(電気自動車)向けの5軸加工機などで圧倒的な競争力を持っています。
この記事でわかること
✅ DMG森精機の世界トップクラスの事業基盤と技術力
✅ 5年連続増配を継続する安定した株主還元姿勢
✅ 配当利回り約4.0%という高水準なインカムゲインの魅力
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DMG森精機の業績・財務
事業内容
工作機械の製造・販売で世界最大手。5軸加工機やマシニングセンタに強みを持ち、ドイツ企業との経営統合によりグローバルな直販・サービス網を構築しています。工程集約や自動化システムによる生産性向上を顧客に提案する「マシニング・トランスフォーメーション(MX)」を推進しています。
財務指標
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今期売上予測: 5,050億円(前年比 -6.6%) ☁️
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今期営業利益予測: 180億円(前年比 -58.8%) ☁️ ※検収遅れ等による期ズレが主因
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営業利益率: 3.6% ☁️
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ROE: 2.64% ☁️
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自己資本比率: 39.4% 🌤️
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有利子負債比率: 44.0% 🌤️
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
営業利益が前期比で半分以下になる予想だけど、驚かないでね。これは注文がなくなったわけじゃなくて、海外での審査や検収に時間がかかって、売上の計上が来期にズレ込んだ(期ズレ)だけなんだ。一時的な要因だし、最終利益は220億円へV字回復する見通しだよ。自己資本比率も約40%あるから、財務の健全性は保たれているね。
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DMG森精機の指標分析
各指標は2025年12月29日株価ベースです。
株価指標
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PER(予想): 17.2倍 🌤️
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PBR(実績): 1.15倍 ☀️
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MIX係数: 19.78 🌤️
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株主還元
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配当利回り(予想): 3.94% ☀️
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配当性向(実績): 229.3% ☁️
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増配回数: 過去10年間で8回 ☀️
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5年平均増配率: 25.0% ☀️
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連続増配年数: 5年 ☀️
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連続非減配年数: 5年 ☀️
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株主優待: オリジナルコンサート招待券など(500株以上・1年以上継続保有)
- 株主還元方針:増配を中心とする株主還元を基本方針とし、配当性向30〜40%を目安としています。長期ビジョンとして、2030年に1株当たり配当金200円の達成を経営目標に掲げています。(今期配当予測105円)
(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
配当利回りが約4%と高水準なのは魅力的だね! 実績PBRも1.15倍と割高感はないよ。ただ、実績の配当性向が200%を超えているのは、前期の利益が一時的に落ち込んだ影響が大きいんだ。今期は増益予想でEPS(1株利益)も回復するから実質的な配当性向は落ち着くはず。5年連続で増配している実績は、株主への還元意識の高さの表れだと言えるね。
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DMG森精機の総合評価(一覧)
| 評価項目 | 判定 | コメント |
| 事業基盤 | ☀️ | 世界シェア首位級 |
| 業績 | ☁️ | 営業益は調整局面 |
| 収益性 | ☁️ | 利益率改善に期待 |
| 財務健全性 | 🌤️ | 自己資本比率良化 |
| 割安性 | 🌤️ | PBR1倍台で割安 |
| 還元姿勢 | ☀️ | 5期連続増配継続 |
| 配当利回り | ☀️ | 4%に迫る高水準 |
まとめ
DMG森精機は、世界No.1のブランド力と技術力を持つ、日本を代表する工作機械メーカーです。業績の波はありますが、5年連続増配という強力な還元実績と、約4%の高配当利回りはインカムゲイン狙いの投資家にとって大きな魅力です。
銘柄の懸念点・リスク
⚠️ 景気敏感性: 工作機械需要は世界の設備投資動向に大きく左右されるため、景気後退期には業績が落ち込むリスクがあります。
⚠️ 為替変動: グローバル展開しているため、円高進行時は業績の下押し圧力となります。
魅力の観点
✅ 圧倒的シェア: 5軸加工機や複合加工機で世界トップクラスのシェアを持ち、競争優位性が高い。
✅ 高い還元意識: 利益変動があっても配当を維持・増加させる傾向があり、株主還元への姿勢が手厚い。
✅ 割安感: PBRは1倍台前半と、市場評価に対して割安な水準に放置されている可能性がある。
✅ 将来性: DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)需要を取り込み、高付加価値化を進めている。
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