建設業界は景気変動の影響を受けやすい一方で、堅実な財務体質と安定配当を維持する企業が多いのが特徴です。今回はその中でも、安定配当と高い実績を兼ね備えた「積水ハウス」と「矢作建設工業」の2社をピックアップ。どちらも建設・住宅分野で堅実に利益を積み上げる、高配当株の代表格です。
今チェックしておきたい建設業の高配当株
| コード | 銘柄名 | 業種詳細 | 配当 利回り |
予想 PER(倍) |
実績 PBR(倍) |
連続増配 年数 |
連続非減配 年数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1719 | 安藤・間 | 建設・土木 | 4.66 % | 14.96 | 1.57 | 4年 | 12年以上 |
| 1852 | 淺沼組 | 建設・土木 | 4.57 % | 15.38 | 1.60 | 7年 | 7年 |
| 1928 | 積水ハウス | 住宅建設 | 4.32 % | 9.32 | 1.14 | 14年 | 14年 |
| 1871 | ピーエス・コンストラクション | PC橋梁工事 | 4.31 % | 14.01 | 1.50 | 6年 | 6年 |
| 1870 | 矢作建設工業 | 建設・土木 | 4.21 % | 13.92 | 1.34 | 4年 | 13年 |
| 1929 | 日特建設 | 建設基礎工事 | 3.93 % | 15.55 | 1.51 | 6年 | 11年以上 |
| 1799 | 第一建設工業 | 建設・土木 | 3.54 % | 14.46 | 0.96 | 5年 | 12年 |
| 1808 | 長谷工コーポレーション | 住宅建設 | 3.50 % | 12.44 | 1.32 | 1年 | 7年 |
※各数値データは2025年11月7日終値ベースのものです。
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積水ハウス(1928)の銘柄情報
事業内容と業績・財務
積水ハウスは国内住宅建設の最大手で、戸建・賃貸・マンションの3本柱に加え、海外事業やリフォームも展開。安定した顧客基盤とブランド力により、景気変動に強い経営体質を確立しています。環境配慮型住宅や海外展開を進め、グローバル住宅メーカーとして地位を確立しています。

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 今期売上予測:4兆3,310億円(前年比 -3.8%) ☁️
- 今期営業利益予測:3,400億円(前年比 -6.1%) ☁️
- 営業利益率:7.85% 🌤️
- ROE:11.71% ☀️
- ROA:5.33% ☀️
- 自己資本比率:40.8% 🌤️
- 有利子負債比率:95.7% 🌤️
株価指標と配当情報
- PER:9.3倍 ☀️
- PBR:1.14倍 🌤️
- MIX係数:10.6 ☀️
- 配当利回り(予想):4.32% 🌤️
- 配当性向(実績):40.2% ☀️
- 増配回数:過去10年間で8回 ☀️
- 5年平均増配率:13.3% ☀️
- 連続増配年数:14年 ☀️
- 連続非減配年数:14年 ☀️
- 株主優待:なし
ROE水準を意識した40%前後の安定配当を基本に、業績に応じて累進的な配当を実施。資本効率を高めるための自社株買いも柔軟に行っています。

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

安定感のある配当方針に加え、長期の増配実績が光りますね!住宅大手らしい堅実経営で、じっくり育てたいタイプの高配当株です!
矢作建設工業(1870)の銘柄情報
事業内容と業績・財務
矢作建設工業は名古屋を地盤とする中堅ゼネコンで、都市開発・土木・住宅建設を幅広く展開。特にマンション開発や公共事業で実績があり、堅実な経営姿勢に定評があります。中部圏の強いネットワークを生かし、収益基盤の強化を進めています。

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
- 今期売上予測:1,680億円(前年比 +19.4%) ☀️
- 今期営業利益予測:100億円(前年比 +15.6%) 🌤️
- 営業利益率:5.95% 🌤️
- ROE:8.34% 🌤️
- ROA:4.18% 🌤️
- 自己資本比率:47.7% ☀️
- 有利子負債比率:56.1% 🌤️
株価指標と配当情報
- PER:13.9倍 🌤️
- PBR:1.26倍 ☁️
- MIX係数:17.5 ☁️
- 配当利回り(予想):4.21% 🌤️
- 配当性向(実績):61.0% ☁️
- 増配回数:過去10年間で6回 🌤️
- 5年平均増配率:19.3% ☀️
- 連続増配年数:4年 ☁️
- 連続非減配年数:13年 ☀️
- 株主優待:なし
安定的かつ持続的な株主還元を重視し、業績に応じて配当性向30〜60%を目安に設定。収益拡大に合わせて増配を続けています。

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

直近11/6の決算発表で経常利益が前年同期比6倍と好調!7〜9月期も7.9倍の増益で勢いがありますね。配当も順調に伸びていて、堅実な成長が感じられる銘柄です!
まとめ
建設業の高配当株は、景気動向に左右されやすい面もありますが、今回紹介した2社はいずれも財務が健全で安定配当を維持。積水ハウスは“連続増配の象徴”ともいえる存在で、矢作建設工業は“中部地盤の堅実企業”として評価できます。どちらも堅実経営×安定還元の組み合わせが光る建設業の注目銘柄です。
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