今回ご紹介する淺沼組(1852)は、関西を地盤とする中堅ゼネコン。株主還元への姿勢がすごく積極的なことで知られる高配当株です。建設業界でも際立つ「配当性向70%」の方針を掲げ、投資家からの注目を集めています。
【淺沼組のイチ推しポイント】
✅ 配当利回り4%超えの高水準
✅ 配当性向70%以上を掲げる圧倒的な還元姿勢
✅ 2020年から続く7年連続の増配実績(予想含む)
✅ 関西万博や再開発による建設需要の追い風
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淺沼組の業績・財務
事業内容
大阪に本店を置く中堅ゼネコンで、関西圏での強固な地盤と官公庁工事に強みがあります。特に既存建物の価値を高める「リニューアル事業」を成長の柱とし、新築工事と並ぶ収益源へ育成中。独自の環境配慮技術「還土(かんつち)」など、技術開発にも注力しています。
財務指標
- 今期売上予測: 1,703億円(前年比 +2.0%) ☀️
- 今期営業利益予測: 70.3億円(前年比 +2.4%) 🌤️
- 営業利益率: 4.1% ☁️
- ROE: 10.05% ☀️
- 自己資本比率: 39.7% ☀️
- 有利子負債比率: 47.2% 🌤️

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

まず財務面だけど、自己資本比率は約40%と建設業界としては健全な水準を保っているね。特筆すべきはROEが10%を超えている点かな。日本企業でROE10%超えは「稼ぐ力が強い」と判断される優秀なラインだから、効率的な経営ができている証拠なんだよね。
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淺沼組の指標分析
各指標は2025年12月5日終値ベースです。
株価指標
- PER(予想): 16.8倍 ☁️
- PBR(実績): 1.70倍 ☁️
- MIX係数: 28.56 ☁️

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株主還元
- 配当利回り(予想): 4.18% ☀️
- 配当性向(実績): 70.4% ☀️
- 増配回数: 過去10年間で9回 ☀️
- 5年平均増配率: 18.2% ☀️
- 連続増配年数: 7年 ☀️
- 連続非減配年数: 7年 ☀️
- 株主優待: なし(2024年に廃止)

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

指標を見ると、PER16倍・PBR1.7倍と建設株にしては少し割高感があるね。これは「配当性向70%」という強力な還元方針が評価されて、株価が買われているからなんだ。ただ、利回りは4%超えと依然として魅力的だし、7期連続増配という実績はインカム狙いの投資家にとって心強い材料だね。
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淺沼組の総合評価(一覧)
| 評価項目 | 判定 | コメント |
| 事業基盤 | ☀️ | 関西地盤で官公庁に強み |
| 業績 | ☀️ | 売上利益ともに堅調推移 |
| 収益性 | 🌤️ | ROE二桁で資本効率良し |
| 財務健全性 | ☀️ | 自己資本厚く財務は安定 |
| 割安性 | ☁️ | 人気化し指標面は割高圏 |
| 還元姿勢 | ☀️ | 性向70%宣言は驚異的 |
| 配当利回り | 🌤️ | 4%台確保で十分高水準 |
まとめ
淺沼組は、関西万博などの建設需要を背景に業績を伸ばしつつ、業界トップクラスの「配当性向70%」を掲げる株主還元特化型の銘柄です。指標面での割安感は薄れていますが、その分、明確な還元方針が株価の下支え要因となっています。
銘柄の懸念点・リスク
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⚠️ 資材価格の高騰: 建設資材や人件費の上昇が利益を圧迫するリスク
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⚠️ 還元方針の変更: 現在の極めて高い配当性向が将来的に修正される可能性
魅力の観点
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✅ 高い配当利回り: 安定して4%前後の利回りが期待できる
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✅ 明確な還元方針: 中期計画で「配当性向70%以上」を明言しており透明性が高い
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✅ 連続増配の実績: 2020年以降、着実に配当を増やし続けている
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✅ 関西圏の需要増: 万博やIR(統合型リゾート)関連での受注機会に期待
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