今回ご紹介するLIXIL(5938)は国内最大手の住宅設備機器メーカーです。
トイレやキッチンなど水回り製品から窓やサッシまで幅広く展開し世界的なブランド力を誇ります。
この記事でわかること
✅ LIXILのEBITDA基準による安定配当
✅ 利回り4.7%超の高水準なインカム
✅ 17年間にわたる連続非減配の実績
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LIXIL(5938)の業績・財務
事業内容
INAXやTOSTEMなど有名ブランドを擁し、窓・トイレ・キッチン等で圧倒的シェアを誇る国内No.1の住宅設備ガリバーです。 傘下のGROHE等を含めたグローバル展開に加え、近年は需要が急増している**「高断熱窓」などの省エネ・リフォーム領域**を成長の柱に据えています。
財務指標
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今期売上予測: 1兆5,400億円(前年比 +2.3%) 🌤️
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今期営業利益予測: 300億円(前年比 +1.1%) 🌤️
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営業利益率: 1.9% ☁️
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ROE: 0.32% 🌧️
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自己資本比率: 33.7% 🌤️
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有利子負債比率: 106.5% ☁️

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

売上高は1.5兆円と巨大ですが、現在は利益が一時的に落ち込んでいるためPERが高く見えています。一方で、資産面で見るとPBRは1倍割れと非常にお買い得な水準です。「今は我慢の時だけど、本来の稼ぐ力が戻れば株価も大きく回復するポテンシャルがある」と捉えることもできますね。
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LIXIL(5938)の指標分析
各指標は2025年12月24日終値ベースです。
株価指標
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PER(予想): 68.2倍 🌧️
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PBR(実績): 0.86倍 ☀️
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MIX係数: 58.7 🌧️

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)
株主還元
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配当利回り(予想): 4.74% ☀️
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配当性向(実績): 1,291.2% 🌧️
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増配回数: 過去10年間で5回 🌤️
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5年平均増配率: 5.0% ☀️
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連続増配年数: 0年 ☁️
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連続非減配年数: 17年 ☀️
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株主優待: なし
- 株主還元方針:連結配当性向30%以上を原則としつつ、現在は純利益ではなく「EBITDA(償却前利益)」を基準に配当を決定する方針です。一時的な業績悪化時でも減配を避け、長期的かつ安定的な利益還元を重視しています。

(引用元:マネックス証券 銘柄スカウター)

なんといっても4.7%を超える高い配当利回りとPBR1倍割れの割安感が魅力ですね。利益に対して配当額が大きいですがこれは純利益ではなく現金創出力を示すEBITDAを基準にしているためです。会計上の利益が苦しい時でも配当を維持する強い意志を感じます。
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LIXIL(5938)の総合評価(一覧)
| 評価項目 | 判定 | コメント |
| 事業基盤 | ☀️ | 業界トップのブランド力 |
| 業績 | ☁️ | 原価高で利益回復途上 |
| 収益性 | 🌧️ | 利益率改善が課題 |
| 財務健全性 | 🌤️ | 自己資本比率は標準的 |
| 割安性 | 🌤️ | PBR1倍割れで割安 |
| 還元姿勢 | ☀️ | EBITDA基準で安定 |
| 配当利回り | ☀️ | 高利回りで魅力大 |
まとめ
LIXILは業界トップのブランド力とPBR1倍割れの割安感が魅力の高配当株です。
EBITDA基準の採用により業績変動時でも安定した配当が期待できる点が長期保有における最大の安心材料でしょう。
銘柄の懸念点・リスク
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収益性の低下: 原材料高や為替影響で利益率が低迷している。
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タコ足配当状態: 利益を超えた配当支払いが続いており純資産が減少する懸念がある。
魅力の観点
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高配当利回り: 4%後半の利回りは市場平均を大きく上回る。
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株主還元姿勢: EBITDA基準の採用で減配リスクが相対的に低い。
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割安な株価: PBR1倍割れで資産価値から見てお買い得感がある。
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連続非減配: 17年にわたり配当を維持・増加させてきた実績がある。
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